創刊号:なぜ60歳目前のビジネスマンが週2時間で50種類の野菜を育てるのか
「市民農園で発見した『協進化』の真実」
協進化ジャーナルへようこそ。私は時代進(じだいすすむ)、40年間一つの企業で働き続けてきた典型的なサラリーマンです。この春、間もなく定年を迎える私が、なぜ新しいジャーナルを始めることにしたのか。その理由を、意外な場所で見つけた「協進化」の体験からお話しします。
プロローグ:土曜日の朝、市民農園にて
今朝も5時に起きて、市民農園に向かいました。
40年間、平日はスーツに身を包み、システム監査や内部統制の仕事に従事してきた私が、週末の2時間だけ土にまみれる生活を始めて3年が経ちます。
なぜ始めたのか?理由は単純です。自然と向き合う時間が必要だと感じたから。
しかし、やってみると分かったのは、これが単なる趣味や癒しではないということでした。小さな畑の中に、私が40年間企業で学んできた「協進化」の本質が詰まっていたのです。
週2時間で50種類?無謀な挑戦の始まり
「忙しいビジネスマンでも、週2時間で年間50種類の野菜を育てることができるのか?」
3年前、この無謀とも思える実験を始めました。
制約
時間:週2時間(土曜日の朝を中心に天候見合いで)
面積:15㎡の小さな区画
目標:年間50種類の野菜を収穫
周りの農園仲間からは「無理だよ」と笑われました。確かに、一般的な家庭菜園では10〜15種類程度が標準的です。
でも、私には40年間のビジネス経験がありました。限られたリソースで最大の成果を出す。これは企業で散々やってきたことです。
1年目:計画倒れの洗礼
初年度は惨敗でした。
エクセルで緻密な作付け計画を立て、効率的な栽培スケジュールを組み、まるで事業計画のように野菜づくりに挑みました。
結果:収穫できたのは20種類程度。しかも、大根は巨大になりすぎて食べきれず、トマトは病気で全滅。
自然は計画通りにはいかない
企業では、計画→実行→検証→改善のPDCAサイクルが基本です。でも畑では、天候、土壌、害虫、そして野菜自身の「都合」があります。
私は大切なことを学びました。相手(自然)と協力しなければ、良い結果は得られないということを。
2年目:自然との「協進化」を発見
2年目、アプローチを変えました。
計画を立てるのではなく、野菜の声を聞くことから始めました。
土の状態をよく観察する
野菜の成長に合わせてスケジュールを調整する
連作を避けるために、野菜同士の相性を学ぶ
失敗を恐れず、小さな実験を繰り返す
結果:35種類の収穫に成功。しかも、前年より明らかに味が良い。
これは企業での経験と似ていました。優秀な部下ほど、指示するのではなく、彼らの能力を活かす環境を整えることが大切。野菜も同じでした。
3年目:協進化の真の意味を理解
ついに48種類の収穫を達成しました(目標まであと2種類!)。
しかし、数字以上に大切な発見がありました。
私が野菜を育てているのではない。野菜と一緒に成長しているということです。
野菜は私に土づくりの大切さを教えてくれた
季節の移ろいに敏感になった
「効率」だけでなく「持続可能性」を考えるようになった
失敗を受け入れる柔軟性が身についた
そして何より、自然と人間が互いに影響し合いながら、共に発展していく関係性の素晴らしさを実感しました。
これこそが「協進化」なのだと確信したのです。
なぜ今、「協進化ジャーナル」なのか
現代社会は「効率化」「最適化」の名のもとに、多くの大切なものを失いつつあります。
転職が当たり前の時代。確かに合理的ですが、企業と人が長期的な視点で共に成長する関係性が軽視されています。
AI技術の急速な発展。人間の仕事が奪われるという不安がある一方で、AIと人間が協力する新しい可能性も生まれています。
働き方改革の推進。個人の効率性は向上しましたが、人と人のつながりや、偶発的な学びの機会が減っています。
畑で学んだように、一方的な関係ではなく、相互に影響し合いながら共に成長していく「協進化」の視点が、今こそ必要なのではないでしょうか。
私について:時代進(じだいすすむ)
改めて自己紹介します。「時代進」は、時代と共に進化し続けてきた想いを込めたペンネームです。
40年間、一つの企業で働き続けた典型的なサラリーマン。営業からスタートし、商品企画、マーケティング、システム企画、内部監査まで、会社の成長と共に様々な仕事を経験してきました。
20代で社会保険労務士の資格を取得し、「人こそが企業の最も大切な資源」という信念を持ち続けています。そして今、50代後半になって、AIとの協創にも挑戦しようと考えています。
なぜこの会社を40年間続けられたのか?
理由は簡単です。創業者に魅せられ、先輩たちの活き活きとした姿に惹かれて入社。「この人たちと一緒に何かを創りたい」と思ったからです。
スキルマッチングや市場価値ではなく、人との関係性を大切にする働き方が、私の40年を支えてきました。
このジャーナルで一緒に探求したいこと
このジャーナルは、隔週土曜日にお届けします。
お届けする内容:
企業と人の協進化事例(実体験とケーススタディ)
人とAIの協創チャレンジ(60歳からの挑戦記録)
週2時間菜園日記(自然との協進化体験)
読者の皆さんとの対話から生まれる新しい視点
一方的な発信ではありません。読者の皆さんの体験談、質問、反論も大歓迎です。
一緒に考えたい問い:
効率性と創造性は両立できるのか?
AIと人間の理想的な関係とは?
長期的な関係性の価値をどう測るのか?
変化の激しい時代に「余白」は必要なのか?
エピローグ:来週の土曜日も畑で
来週も土曜日の朝5時に起きて、市民農園に向かいます。
今年は三毛作!にチャレンジしています。先週、じゃがいもを収穫後、茶豆とインゲンの種を蒔きました。この暑さなので、発芽できるかがポイントです。その後は、、、また今度お伝えしたいと思います。
きっと、また新しい発見があるでしょう。失敗もあるでしょう。でも、それも含めて「協進化」です。
このジャーナルも、野菜づくりと同じように、読者の皆さんと一緒に育てていきたいと思います。
最後に質問です: あなたにとっての「協進化」体験はありますか?仕事でも、プライベートでも、何か相互に影響し合いながら成長した経験があれば、ぜひ教えてください。
そんな体験談をお聞かせいただけると嬉しいです。
次回は「ジョブ型雇用で失われる『新しい仕事をつくりだす力』」について、40年の企業経験から問題提起をお届けします。
時代進
🌱 あなたの協進化体験談もお聞かせください 。
🤝 一緒に新しい働き方を探求していきましょう!


